メンバーズフォーラム

2007.11.6

有限会社 劇団シアタージャパン

宮下 美和

今回は、劇団シアタージャパンの宮下さんです。かけだし役者さんは貧乏な生活に耐えながら、一生懸命がんばっています。宮下さんもそんな貧乏時代があったとか。そんな役者さんの貧乏エピソードを3つご紹介していただきました。
【その1】上京した際、格安なのでの即決した物件は、なんと3日に1度“ポルターガイスト現象”がおきる! まいったぁ~と思いながらも引っ越すお金が無く5年間も住んだ。
【その2】20日間一生懸命舞台をふんだとしても、稽古日数も含めて1ケ月6万円にしかならない。公共料金が払えず、ある時帰ったら電気がつかない。ライターで部屋を照らしたら床が水だらけ。電気が切れたため、冷蔵庫の霜が全部融けていた。
【その3】ある日、栄養失調でバタンと倒れた団員がいた。その子は、一日100円しか使えず、牛乳パンを1つ買って3つに分けて2ケ月も暮らした。 そして最後に宮下さんが話してくれたのは、「そこまでして、なんで役者をやるのか? 舞台をやる連中というのは、食えないことよりも夢をなくすことが嫌だからである。」
“夢のために生きる”汚れた社会にどっぷり漬かっている私には、とても羨ましく素敵なお話でした。
 

リポート:姫野 祐子